一昨日仕事から戻ってテレビを見ると、たまたまやっていたのが「フランスワイン産業の今」をクローズアップした番組。
【なんでも今大変な危機に陥っているとの事。】
私はお酒が飲めず、ワインについてもずぶの素人で、フランスのワインはブドウで不動の位置を築いているものと思っておりました・・・
しかしながらテレビで紹介されていたのは、(多少明暗を付ける角度から取材をしているかもしれませんが)ワイン作りでは食べていけず、何代も続いた農園をやめて行く農園オーナーの姿。農園の跡地にはお決まりのゴルフ場とホテルが建設予定だとか。。。
時代の流れと言う事かもしれませんし、それで村の皆さんが幸せになるのかもしれませんが、農園をやめると決めたその顔は、同じ家業を継ぐ者として心が痛みました。
フランスでは(EUでは?)そんなワインオーナーの現状を緩和するための政策として、政府が国の予算から多額のお金をだして自国のワインを購入しているそうです。そして購入しても行き場の無いそのワインを捨てている映像が映し出されました。
こういう現状になってしまった原因の大きなものは、新世界ワイン(オーストラリアやカリフォルニアなどフランス以外の国で作られるワイン)との競争があります。
大量に効率を考えて作る大規模農園では安価なワイン作りに成功しており、フランス国内でも定着しフランスワインのシェアをどんどん削って行っているというのです。確かに私でもスーパーに色んな国のワインが並んでいるのを眺めていました。(私の場合飲むためではなくラベルのデザインを見るためですが・・・^^;)
【フランスワインでも高価でブランドが確立されたものは別として、テーブルワインと呼ばれるお手頃な価格帯のワインを作るブドウ農園が今危機を向かえているのだそうです!】
現状を打破すべくある農園では、敷居の高さを払拭するためにコルク栓をやめ、手で簡単にクルクル回してとれる蓋にしたり、ある農園ではより大衆に受け入れられるようペットボトル(品質劣化を抑えた特別なボトルを開発して)での販売を試みたり試行錯誤しています。
【そんな中、ある南仏地方の小さな農園では私達旅館にとっても本当に勉強になる事を教えてくれました。】
そのブドウ農園でも以前は例外なく新世界ワインの競争化に飲み込まれていました。前オーナーの時代はちょうどその新世界ワインが出始めた頃で、オーナーはその新世界ワインブームに乗る事を決めます。病気や虫に強い新世界ワインの苗木にかえ、より安価で収穫高の多いワイン作りを始めました。
その結果は、大規模農園で作る他国との価格競争に勝てず、行き詰ってしまったのです。
その時に現オーナーが目を付けたのが、土地特有のブドウの苗木で、病気にも弱く大変手間のかかるブドウです。しかしながらそのブドウから作るワインの味は独特の野趣に富、その土地を表現するに相応しいものでした。
そのワインが評価を受け、現在ではその地方を代表するワインとなり、結果新世界ワインとは同じ土俵でない独自の地位を築いたのです。
現オーナーは言ってました、「その土地の良さを表現できる物がきっと見つかるはず。それを大切に育てた結果です。」
その言葉に私も ウンウン! と首を振りながら、聞き入っていました。石川の良さ、能登の良さ、和倉温泉の良さ、多田屋の良さ、ロケーションの良さ、刺身醤油の良さ、など等、毎日の暮らしの中で見えなくなっていった【良さ】があるように感じました。それを再発見し伝えていく事が、私達にとって本当に大切な事だとも思いました。
石川にいらした皆さん。皆さんが見つけたご当地の良さ、ぜひ教えて下さい。^^
今日は長文になってしまいました。最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございます!!!
今日の一枚は私達夫婦を本当に可愛がって下さる能登のフーさんの温かい手です。
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投稿時間:08:38 / 投稿者:若旦那
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