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のとおおぞらむら

能登おおぞら村

地元農家の畑から直送直納!
新鮮な能登の農産物が並ぶJAの直売所。

ここ「能登おおぞら村」は、穴水周辺で収穫された農作物が並ぶJAの直売所。
この店舗で取り扱っている野菜、果物、豆類などは、
近隣の生産者が穫れたてのものを直接納品したもので、
いつでも新鮮な生鮮食品を買い求めることができます。

売場を切り盛りするのは、二人の元気なお母さん。
この直売所について次のように話します。
「この場所ができるまでは、余分に野菜が穫れても、
ご近所に配ることくらいしかできませんでした。
残りの大半は泣く泣く廃棄していたんです。
でも『能登おおぞら村』ができてからは、
消費者の方に新鮮で安全な農作物をお届けすることができますし、
生産者にとっては売れた分だけ収入になりますから、いいことだらけです」

消費者と生産者を結び付けるこの場所は、
まさに能登における地産地消の最前線基地。
隣接する資材センターでは、農作業道具や肥料なども売られています。

朝摘みされたばかりの青々とした野菜たち。
とにかく瑞々しく、キラキラと輝いています。
ここで売られる農作物は、最低限の農薬しか使用していませんし、
栽培記録が義務づけられているため、安心そのもの。
また、商品ひとつひとつに生産者の名前を記載したラベルが貼られるなど、
安全性には特に気を配っています。

取材をした11月は、柿のシーズン真っ盛り。
目にも楽しい季節の味覚が入荷するのも直売所ならではの魅力です。
冬が近づけば、大根、白菜など、
夏は胡瓜などの夏野菜、
お盆の時期には、生花も並びます。

「能登おおぞら村」の一番人気は、秋の味覚“きのこ”です。
シーズン(9月末より)ともなると、開店時間を早めることもあるほどの盛況ぶりで、
金沢や県外からもお客さんが押し寄せます。
王様はやはり松茸ですが、
次いで人気なのがサンゴ礁のような形状をした“このみだけ”。
その他にも、なめこ、しめじなどのお馴染みのものから、
霜おこし、ネズミの手といった珍しいきのこも入荷します。

さまざまな色や形をした瓜。
一言で瓜と言っても、生産者によって味も価格も違います。
常連客ともなると、生産者のラベルを頼りに商品を選ぶようになるんだとか。
ここでは、生産者の名前が一番の“ブランド”なのです。
生産者同士、ライバル意識を持ちつつも、
楽しみながら野菜づくりに励んでいます。

営業時間中も「はい、里芋持って来たよー」と、
近隣の農家のお父さんが商品を運んできます。
店員のお母さんは、「大きなスーパーとは違って対面式なので、
生産者とも顔見知りになります。小さい規模でやっていますから、
生産者の方も気軽に商品を持ち込めるのかもしれませんね」と話します。
約500人の生産者と契約し、常時取引があるのは200人程度。

土がついたままのごぼうが、ござの上に無造作に置かれていますが、
この“土つき”が新鮮であることの何よりの証です。
「土がついたままの方が香りを楽しめるし、皮は栄養たっぷりなのよ」
と、生産者のお母さん。
つくり手の顔を見ながら野菜の買い物ができるなんて、
都会のスーパーではちょっと考えられません。

こちらの施設は、もともとお米を貯蔵していた倉庫を改造してつくられたのだとか。
お米にゆかりのある建物だけに、能登産のお米も売られています。
コシヒカリは、1kg430円。能登ひかりは、1kg390円。
収穫されたばかりの新米がこの値段で手に入るから驚きです。
精米もその場でしてもらえますよ。
※金額は2012年11月12日現在のものです

能登有料道路のインター近くに位置しているため、アクセスもとても便利。
近頃は、食の安全に対する関心の高まりから、
若いお客さんも増えているそう。
地域の工芸品をはじめ、珍しいものになると
鹿の角や毛皮なども売られていますので、
和倉観光のついでに少し足を伸ばしてみてください。

ここにくれば今の季節が良く分かる。そして、生産者からお客さんまで、色んな方が訪れる度に嬉しくなる。そこには一生懸命野菜やお米を作る農家さんと、それを必要とする生活者両方の笑顔が見られるから。お土産にもぜひ。

多田 健太郎

多田 健太郎
多田屋6代目若旦那

このお店に行く

多田屋から車で60分

〒927-0053
鳳珠郡穴水町字此木3-33-2

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TEL:
0768-52-3810
営業時間:
9:00~18:00(12月~2月は17:30)
定休日:
年中無休

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