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漆を中心に、ガラス、陶器、木など、
シンプルで気の張らない日常の生活に寄り添ったうつわを
幅広く扱うセレクトショップ。
「全国各地で出会った心温まるつくり手さんのうつわを紹介したくて、
出会いの場を用意しました」と、オーナーの海守恵美子さん。
また、お店は若手作家の発表の場にもなっており、
常設展のほか、企画展も頻繁に行われています。
そのため、地元のお客さんや観光客だけでなく、
作家を目当てにお店を訪れるお客さんも多いんだとか。
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白波を閉じ込めたような、涼し気なガラスのボウル。
手づくりのうつわに触れると、
大量生産されたものでは味わえない温もりを感じます。
また、同じものはふたつとできないため、作品との出会いは一期一会なのです。
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店内の様子。
輪島塗はもちろん、オーナーの独自のセンスでセレクトされた、
漆と相性の良いさまざまなアイテムが並びます。
店舗の壁には、輪島の手漉き和紙が貼られ、
展示棚には石川県の県木であるアテ(あすなろ)の木が。
自然な風合いが作品を引き立てます。
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金沢、京都、四国などの陶器・磁器も扱っています。
漆のお箸とも自然なマッチング。
高級な漆器の中でもお箸は比較的リーズナブルなので、
“ファースト漆”にはもってこいのアイテムかもしれません。
「漆器は高価なものですが、値段を安くすればいいというものではなくて、
なぜ高いのか、なぜ良いものなのかをきちんと伝えていきたい」
と、オーナーの海守さん。
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焼酎かウイスキーをロックで飲みたくなるようなグラスです。
少しひねりを加えることで、柔らかな表情が。
手仕事ならではの魅力です。
木目を活かした漆のトレイとも相性バッチリ。
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「まずは漆と気軽に親しんでもらいたい」というオーナーの想いから、
茶さじなどのリーズナブルな商品も扱っています。
ひとつひとつ木目や形が異なるので、お気に入りの一本を探してみては。
お土産にもオススメ。
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お隣りのギャラリーわいちとともに、築100年以上経つ町家を改築。
2000年にオープンした店舗は、町家の風情を残す格子戸が目を引きます。
オーナーの海守恵美子さんは、漆好きが高じて、自分でも漆器をつくるまでに。
「輪島では、漆器は親から受け継ぐもの。
私も“母から娘に伝える”ということをテーマに、漆の髪留めをつくりました」。
そんな漆愛に溢れたオーナーの審美眼によって集められた、
漆とうつわにまつわるセレクトショップです。
このお店に行く
多田屋から車で95分
〒928-0001
石川県輪島市河井町わいち4部42番地
- TEL:
- 0768-23-8101
- 営業時間:
- 10:00~17:00
- 定休日:
- 月曜日・第4日曜日
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こちらも漆を身近に使って欲しいという思いから、芸術としての輪島塗ではなく、普段使いとして使いやすいシンプルなデザインの作品が多く、その他県外の作り手による陶磁器、ガラスなどの作品もある。お店も100年以上経つ町屋を改装し、作品が引き立つ造りとなっている。