能登半島の東に位置する九十九湾。
海洋自然の保護を目的として設立された「のと海洋ふれあいセンター」の周辺から、
「九十九湾遊歩道」はスタートします。
秘密の抜け道のような遊歩道の先には、
豊かな自然の形状を活かした浅瀬が広がり、
九十九湾の多彩な海の生物と触れ合うことができます。
子ども連れの方にもオススメのレクリエーションスポットです。
九十九湾は大小の入り江からなるリアス式海岸で、
入り江が“九十九”を数えるとして、その名前が付けられました。
また、日本百景のひとつに選ばれるほどの景勝地としても知られています。
飛び石をピョンピョン渡れば、海の冒険の始まりです。
九十九湾の複雑な海岸線に沿って遊歩道の飛び石が続きます。
リアス式海岸を堪能するには、沖側から美しい海岸線を眺めるのもオススメ。
近くの船着き場から遊覧船が出ていますので、ぜひ利用してみてください。
赤松の生い茂る風情ある景色は、カップルにも人気のデートスポットです。
男性が女性の手を引きながらデコボコした岩場を歩いたり、
はしゃぎながら飛び石を渡って談笑したり…。
ガラスのように澄み切った透明度の高い海水が、
太陽を反射させてキラキラと輝いています。
天候や時間帯によってはエメラルドグリーンに見えるほど。
複雑に入り組んだ谷から流れ込む栄養豊富な水が、
美しい水質を維持し、九十九湾の豊かな漁場を育んでいるのです。
くねくねの飛び石を歩いていると、海の上を歩いているかのような錯覚に。
ついついハシャギ過ぎて、足を踏み外さないようにご注意を。
立つ場所によってまったく異なる景色が楽しめるので、
自分のお気に入りのスポットを見つけて、ボーッと海を眺めてみては。
入り江の中に立つ電灯が何ともレトロでいい雰囲気。
時折、目の前をイカ釣り漁船がゆっくりと通り過ぎます。
この辺りの漁場では、夏場はアジやキスが獲れるそう。
特に、天然のマダイやクロダイが人気なんだとか。
岩場の浅瀬を覗いてみると、水中に小さなヤドカリがいっぱい。
その他にも、ウミウシやヒトデ、カニや貝類など、
海の小さな生き物たちと出会うことができ、
多彩な九十九湾の自然を垣間見られます。
沖の方に伸びていく飛び石を歩いていると、何と途中で行き止まりに…。
ですが、先端に立ってみても波がとても穏やかなので大丈夫。
さあて、海上散歩を楽しんだら木陰に入ってひと休み。
磯の香りを感じながら一服しましょう。
入り江の対岸には、能登町の黒瓦の民家がちらほらと。
この美しい景色を眺めていると、もっと九十九湾のことを知りたくなってしまいます。
夏期であれば、近隣の「のと海洋ふれあいセンター」にて
体験スノーケリングができるそう。
能登の美しいリアス式海岸は、後世に語り継ぎたい
能登の貴重な風景のひとつです。
九十九湾は釣好きにも有名なスポット。透き通った海には沢山の命にあふれ、そんな豊かな景色は自分達の心まで豊かな世界を広げてくれる。