海岸線を走る国道249号線沿いに位置する「機具岩」。
その昔、能登に織物の技術を広めた女神が山賊に襲われた際に、
背負っていた織機を海へ投げ込んだところ、岩に変化したという伝説から
機具岩(はたごいわ)と名付けられました。
16メートルと12メートルの高さの二つの岩が寄り添う夫婦岩は、
伊勢で有名な二見岩に似ていることから「能登二見」とも呼ばれています。
女岩(左)と男岩(右)は、赤い糸ならぬ、太いしめ縄でしっかりと結ばれています。
女岩の上には、神様を祭る社(やしろ)も。
女岩の方が大きいのは、能登では、女性の方が強い(?)ということの表れでしょうか。
時に荒々しさを見せる日本海の波。
女岩は、波の浸食で大きな穴が空いているほど。
道路から続く階段で、岩場に降りることができます。
夕日が日本海に沈むころになると、
機具岩の幻想的なシルエットが海面に浮かび上がります。
マジックアワーには、どこからともなくカメラマンたちの姿が。
能登でも屈指の夕景スポットです。
岩が2つある。一見それだけに見える景色も、夕暮れに時にどんどん変化していきます。能登は良い所やなぁー。