落差およそ30メートル。曽々木海岸の北端の断崖から、
一年中枯れることなく海へと注ぎ続ける「垂水の滝」。
山から海へと直接注ぎ込む滝は、この辺りでは大変珍しく、
輪島を代表する景勝地のひとつとなっています。
真冬の風の強い日には、日本海からの強風に煽られて滝の水が吹き上がることから、
別名「吹き上げの滝」とも呼ばれています。
近くに駐車場もありますので、ドライブのひと休みに、
ぜひ周辺の海岸を散策してみてください。
滝の真下から見上げる滝は、水しぶきが辺りに飛び散って迫力満点。
厳冬期になると、強風に吹き上げられた滝の水が、滝壺まで落下せずに、
揺れながら空に向かって吹き上がる“逆さ滝”が見られます。
まるで霧の中を白龍が天に向かって昇っていくかのような幻想的な光景です。
周辺の海岸は、冬の風物詩として知られる
「波の花」が発生するスポットとしても有名な場所。
白い泡状の「波の花」が、強風に煽られながら
フワフワと浮遊する様子は一見の価値ありです。
11月〜2月頃、寒く海が荒れた波の高い日に発生するこの自然現象。
年に数回しか起きない非常に希有な現象のため、
その光景を見られた人はかなりの幸運の持ち主です。
見頃は冬。強風に吹きあげられた滝の水が凍り、大きな氷の華が咲いたように見える事も。この場所で、ある一定条件が揃えば見る事のできる「波の花」。それが風に乗って舞い上がる幻想的な景色は、厳しい冬にのみ見る事ができる奇跡