能登を訪れてまず目につくのが、民家の「黒い屋根瓦」。
陽の光を浴びると、艶やかな瓦の表面がきらきらと光り輝き、
その美しい町並みに心を奪われます。
どうして能登では黒い瓦が使われているのか。
諸説あるようですが、「屋根の上に積もった雪が、早く解けて滑り落ちやすいから」
というのが有力な説のようです。
写真は、外浦で見つけた漁村の風景。
続いて、能登島の町並み。
このほかにも、七尾湾に沿ってドライブするだけで、
濡れたように艶やかな黒瓦を目にすることができます。
かつては多量につくられていた瓦も、いまでは県内数社のみで生産されるだけに。
能登の暮らしから生まれた先人たちの知恵を、
絶やすことなく後世へと受け継いでいきたいものです。
能登の風土には黒瓦が似合う。黒い屋根瓦の街並みを見ると、村が皆で田植えして、稲を刈って収穫祭をしていた日本古来の生き方を感じます。