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国道249号線沿い、輪島と曽々木の中間辺りに位置する千枚田。
小さな田が鱗のように重なり海岸まで続く絶景は、
日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定されています。
また、2011年に日本初の「世界農業遺産」に認定された「能登の里山里海」には、
この千枚田の景観も含まれるそう。
海に向かって広がる景観の千枚田は、日本各地にある棚田の中でも
とくに珍しい絶景ポイント。
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毎年4月末から田に水が引かれ始め、5月のGW頃に田植えが始まります。
この時期は、棚田の水面に映る空、日本海の青、
稲の瑞々しい緑のコントラストが美しく、
その風景は一見の価値あり。
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田の枚数は、国指定部分で1004枚。
機械を入れることができないため、田植えや稲刈りなどの農作業は、
すべて地元住民とボランティアによる手作業で行われています。
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毎年9月25日には、一般募集したカップルによる結婚式が行われ、
黄金色の実りの棚田が二人をお祝い。
結婚式後は、ボランティアや棚田オーナーによる稲刈りが行われ、
二人の門出を祝福します。
田んぼは四季を伝えてくれる季節時計のようなもの。千枚田は季節に加え歴史も感じさせてくれる大切な能登の宝物。